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大石 知司*; 木村 ゆう*; 中島 清彦*; 渡邉 雅之; 青柳 登
Materials Sciences and Applications, 11(3), p.195 - 203, 2020/03
赤色ラテント顔料ジケトピロロピロール(Pig. Red 272: 272DPP)は、有機顔料として非常に重要な顔料である。本研究ではその高効率な合成法として272DPPをNMP(N-メチル-2-ピロリドン)溶媒中でマイクロウェーブ(MWs)を数秒照射することでDPPラテント顔料(272DPP-Boc)として86.2%の高収率で得ることに成功した。この顔料は、再結晶することで、赤色と黄色の二種類のラテント顔料結晶となり、その蛍光特性はこの二種類の結晶構造を反映した相違を示した。
長尾 誠也; 鈴木 康弘*; 中口 譲*; 妹尾 宗明; 平木 敬三*
分析化学, 46(5), p.335 - 342, 1997/00
天然水の腐植物質は重金属、超ウラン元素及び疎水性有害有機物のキャリアまたはトリハロメタンの前駆物質と考えられている。本測定法は、天然水に存在する腐植物質の蛍光特性を濃縮することなく簡易に測定するためのものである。天然水をグラスファイバーフィルターでろ過後、3次元分光蛍光光度計により腐植物質の蛍光特性を測定した。天然水の化学特性のうち、腐植物質の蛍光スペクトルに影響を及ぼす腐植物質濃度、pH及びイオン強度について検討した結果、陸水(腐植物質濃度0.5~10mg/l、pH6~9、イオン強度0.04M以下)及び海水(イオン強度0.75M)に適用可能であることがわかった。本測定法を河川水、湖水、湖底堆積物間隙水に適用した結果、これらの天然水腐植物質の3次元励起-蛍光スペクトルには、土壌フルボ酸に相当するピークが検出された。
中野 将貴*; 大石 知司*; 渡邉 雅之; 青柳 登
no journal, ,
本研究は、可溶化顔料による高発色なカラーフィルタ(CF)の開発を目的としている。CFに使われる赤色顔料のdiketo pyrrolo pyrole(DPP)類縁体は重要なLCD用CF顔料である。それらの高周波を用いたラテント化の高効率合成法と、置換基の種類や置換基の数の違いによる蛍光特性の検討を行った。